子どもに絵本の読み聞かせをしてあげたい!
だけど、「どんな絵本を選べばいいか」と悩んで、探して、この記事に辿り着いた人もいるのではないでしょうか?
この記事では、娘と一緒に年間1000冊以上の絵本を読んでいる筆者(パパ)が、次の基準で厳選した10冊を紹介します!
- 海外の絵本であまり「定番ではない」絵本
- 子どもがはまって10回以上読んだ絵本
- 大人が読んでも面白かった絵本
- 表紙がおしゃれで飾っておきたくなる絵本
保育園のパパや、後輩パパに紹介しても、必ず喜ばれる絵本ばかりです!気になる絵本を読んでみてください!
バーナバスの大脱走
- 作:ファン・ブラザーズ
- 訳:原田勝
- 国:カナダ
- 出版:Gakken
- 初版:2021年
「失敗作」の烙印を押されたバーナバスが、同じく「失敗作」の仲間たちと自由を求めて脱走を試みる物語。
キャラクターが沢山でてくるのですが、どれも可愛くて特徴的なキャラばかり。
絵本としてはめずらしく、72ページある大長編で、映画を見ているようなワクワク感もあります!
ですが、1ページの文字量は少なめなので、1冊読み聞かせをするのにかかるのは10~15分程度です。
2020年カナダ総監督賞・絵本賞や、Amazon U.S.A.2020ベスト絵本などの賞を受賞しており、世界で大好評の絵本です。
かいじゅうがあらわれた
- 作:シン・ソンヒ
- 訳:リ・ダウン
- 国:韓国
- 出版:WORLD LIBRARY
- 初版:2015年
どうしても鮮やかだったり、綺麗な色合いの絵本を選んでしまいがちなのですが、この絵本はモノクロです。
白黒の絵本でもここまで惹きつけられるのか!と驚かされた絵本です。
ある日、ねずみが不思議な生き物をみつけ、はりねずみに伝えます。
はりねずみは「こんないきものかな?」と想像します。この想像する生き物がとてもユニークで面白いです。
はりねずみ、しか、さる、、、と伝言されるたびに想像する姿が変わっていき、毎回「どんないきものかな?」と一緒になって想像するのが楽しくなります。
アボカドくんのなやみごと
- 作:モモコ・アベ
- 訳:かまち ゆか
- 国:イギリス
- 出版:WORLD LIBRARY
- 初版:2020年
アボカドは野菜でしょうか?果物でしょうか?
そんな悩みを抱えるアボカドくんの自分探しに、トマトさんが意外な結論を与えてくれます!
野菜と果物の区別や、アイデンティティについてなど、色々な学びがある一冊です。
イラストもポップでかわいく、色もあざやかでとてもキレイです。
さて、トマトは野菜でしょうか?果物でしょうか?
ハイファイブ
- 作:アダム・ルービン
- 絵:ダニエル・サルミエリ
- 訳:大友 剛
- 国:アメリカ
- 出版:ひさかたチャイルド
- 初版:2020年
読者が絵本の中に入り込み、「ハイファイブ」の世界大会に出場するというストーリー。
ハイファイブとは「ハイタッチ」のことです。
絵本に向かってハイファイブをする子どもの姿がとても愛おしくなる一冊です^^
この絵本を読むと、しばらく保育園の送迎時に「パパ、ハイファイブ!」と言ってくれるようになります。
親子で参加できてしまう楽しい絵本です!
ブックモンスターかじり屋ニブルス
- 作:エマ・ヤーレット
- 訳:かまち ゆか
- 国:イギリス
- 出版:WORLD LIBRARY
- 初版:2016年
なんでもかじってしまうモンスターの「ニブルス」。大好物は「絵本」。
なんと、ニブルスが絵本をかじって、次のページへ逃げてしまう、という斬新な絵本です!
絵本の中にも他の絵本が登場して、ニブルスがその絵本の世界のなかに入り込んで、と状況が目まぐるしく展開していきます。
普通に読んでもとても楽しめる絵本ですが、「3びきのくま」「赤ずきん」「ジャックと豆の木」の話を知っておくと、より一層楽しむことができます。
New Children’s Fiction Awards2016などの賞を受賞しています。
続編もありますよ!
かみになっちゃったパパ
- 作:イ・ジウン
- 訳:わたなべ なおこ
- 国:韓国
- 出版:WORLD LIBRARY
- 初版:2016年
パパがペラペラの「紙」になってしまい、なんとか助けようと娘のウニが奮闘します。
初めは困って途方に暮れていたパパですが、娘とあれこれしているうちにだんだんと楽しくなってきます。
娘との触れ合いの中で心がほぐれていく気持ち、「すごくよくわかる!」。
不思議なお話ですが、パパが困っている状況で、助け合ってなんとかしようとする父娘の姿が素敵です。
とはいえ、変に感動をさそうわけではなく、「当たり前」のことのように描かれているあたりが、この絵本のすばらしいところだと思います。
果たして、パパは元の姿に戻ることができるのでしょうか?
きみだけの夜のともだち
- 作:セング・ソウン・ラタナヴァン
- 訳:西加奈子
- 国:フランス
- 出版:ポプラ社
- 初版:2022年
夜が怖い男の子、ガスパールが、夜だけ現れる友達たちと一緒に、家の中を冒険するお話です。
モグラやうさぎ、カメなど、さまざまな動物の友達がでてきて、キッチン、お風呂などを案内してくれます。
かわいくてメルヘンなイラストで、全ページ見ごたえのある絵が満載です。
特に、動物たちが出てくるシーンは、それだけで飾っておきたくなるくらい素敵な絵で、引き込まれてしまいます。
ちなみに、訳者は小説家として著名な西加奈子さんです。
くらいのなんか(そんなに)こわくない
- 文:アンナ・ミルボーン
- 絵:ダニエル・リエリー
- 訳:青山南
- 国:イギリス
- 出版:すばる舎
- 初版:2020年
たくさん穴が開いているしかけ絵本で、暗闇のなかの光をとてもうまく表現しています。
すこし怖がらせておいて、「そんなことなかった」と安心させる表現がとても巧みです。
キャンプの夜にライトを消すシーンがあるのですが、ここの星空のシーンは圧巻です!
ポップな絵の中に、ちょっとした不気味さを感じさせる影の表現や暗闇の表現が見事です。
キイロドリゆめをかなえる
- 作:オルガ・デ・ディオス
- 訳:美馬しょうこ
- 国:スペイン
- 出版:WORLD LIBRARY
- 初版:2015年
飛べない鳥、「キイロドリ」がとある機械を発明して、世界を回るたびに出るお話です。
世界中を回っていろいろな動物に出会うので、絵本であり図鑑のようでもある作品です。
この絵本はシリーズになっていて、キイロドリが旅の最後にたどり着いた場所で出会う仲間たちを主人公にした絵本もあります。
キャラクターがかわいく、個性があり、思わず全部集めたくなってしまうシリーズです。
あたしのすきなもの、なあんだ?
- 文:バーナード・ウェーバー
- 絵:スージー・リー
- 訳:松川真弓
- 国:アメリカ
- 出版:評論社
- 初版:2017年
「あたしのすきなもの、なあんだ?」という娘の質問から、パパと娘の会話が始まります。
何気ない会話から愛情が溢れ出ていて、幸福感いっぱいになります。
色鉛筆で描かれたイラストや、パパと娘のセリフで色分けされた文字も上品です。
「あたしのすきなもの、なあんだ?」と聞かれたら、「パパでしょ?」と答えたくなってしまいますよね?
さて、この親子はどんな会話をするのでしょう。「パパでしょ?」「うん、せいかい!」という会話があるのでしょうか。
女の子のパパに絶対オススメの一冊!この本だけは、「子どもが読みたい本」ではなく「パパが読みたい本」です^^
まとめ
海外の絵本を10冊、厳選して紹介しました。
どの絵本も、子どもがとてもはまった絵本で、とてもおすすめです!
いわゆる定番の絵本ではないので、プレゼントにしてもめったに被ることはありません。
ぜひ購入して読んでみてください!
どんな絵本を選べばよいかわからないという人には、絵本の定期購読(サブスク)がおすすめです。
WORLD LIBRARYの定期購読では、おしゃれな海外絵本が毎月届きます。
世界の絵本が毎月届く【ワールドライブラリーパーソナル】この記事で紹介した絵本にも、この定期購読で届いたものもあります!
ぜひ試してみてください。