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絵本の読み聞かせは効果なし?6つのNG行動で子どもが本嫌いに

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子どもに絵本の読み聞かせをしているパパ・ママの中には、こんな悩みをもっている人もいるのではないでしょうか。

  • 絵本の読み聞かせをしているけど、子どもが全然興味を示さない
  • 絵本の読み聞かせをしても、子どもが本好きになってくれない
  • 子どもが絵本に集中してくれない

絵本の読み聞かせは、子どもの教育に良いとは聞くものの、本当に効果があるのでしょうか?

結論から言うと、絵本の読み聞かせは、子どもに良い効果があります。

ですが、読み聞かせのやり方を間違えると、子どもが本嫌いになってしまう場合も!

この記事では、年間1000冊の絵本を読み聞かせしている筆者(パパ)が、絵本の読み聞かせをする際のNG行動について解説します。

絵本の読み聞かせは効果なし?

絵本の読み聞かせの効果については、さまざまな専門家が論じています。

例えば、教育学者の齋藤孝さんは「幼児教育の中心には絵本の読み聞かせを据えるべき」「絵本の読み聞かせにはとてつもない効果がある」としています。

具体的には、どんな効果があるのでしょうか。

絵本の読み聞かせの効果はさまざまに論じられていますが、以下のような効果があるとされています。

絵本の読み聞かせの効果
  • リラックス効果
  • 自己肯定感の醸成
  • コミュニケーション能力の向上
  • 語彙力の向上
  • 学力の向上
  • 豊かな心の醸成

絵本の読み聞かせという時間を通して親子でコミュニケーションを取ることで、リラックスしたり、自己肯定感を醸成したりする効果があります。

また、絵本の中では、日常生活で使う言葉から、非日常の言葉までたくさんの言葉が使われています。そのため、絵本に触れているのといないのでは、語彙力に差が出るのは当然です。

さらに、イギリスのUniversity College Londonが行った調査によると、「家庭環境や遺伝より、本をたくさん読む読書習慣のほうが、学力に与えるよい影響は4倍大きい」としています。

読み聞かせによって、読書習慣が身につくことで、このような教育的効果も期待できます。

しかし、読み聞かせのやり方によっては「本嫌い」になってしまい、効果がでない可能性があります。

ここからは、読み聞かせの際にやってはいけない6つのNG行動について解説します。

6つのNG行動で子どもが本嫌いになるかも

絵本の読み聞かせをする上で、大切なことは次の3つです。

  • 絵本の世界に入り込むこと
  • 絵本の世界の余韻に浸ること
  • 絵本を楽しむこと

これらを阻害してしまうと、子どもは絵本を読む時間を十分に楽しむことができず、絵本嫌いになってしまうかもしれません。

子どもが絵本を楽しむことを阻害する、6つのNG行動とは、どんな行動なのでしょうか?

6つのNG行動
  • 時間がないから早口で読み飛ばし
  • 気分は劇団員!登場人物演じすぎ
  • これどういう意味?質問しすぎ
  • どうだった?面白かった?感想聞きすぎ
  • 躾のため、学びのため!親目線の絵本選び
  • またその本?子どものリクエスト拒否

時間がないから早口で読み飛ばし

時間がないから早口で読んだり、文章を読み飛ばしたりしていませんか?

早口で読んだり、読み飛ばして読んだりすると、子どもがついてこれず、絵本の世界に入り込むことができなくなってしまいます。

過度にゆっくり読む必要はありませんが、絵本を読むときは、ゆっくり丁寧に、聞き取りやすい声で読むようにしましょう。

気分は劇団員!登場人物演じすぎ

登場人物によって声色を変えたり、大きい声・小さい声・おどろおどろしい声をだしたりなど、過剰な演出をしていませんか?

あまりにも過剰な演出は「おもしろいパパ」「いつもとちがうママ」の方に興味が向いてしまい、かえって絵本の世界に入り込めない原因になってしまいます。

「いつもと同じパパやママ」が読んでくれるという安心感があってこそ、絵本の世界に入り込めるものです。

過度に演出することなく、自然な声で読んであげるようにしましょう。

これどういう意味?質問しすぎ

「これはどういう意味?」「今のところわかった?」「あれは何だったっけ?」絵本を読みながら、こんな質問攻めをしていませんか?

内容を理解しているのか気になって、ついつい質問したくなってしまいますよね。

ですが、物語の途中に質問をはさむことは、絵本の世界に入り込めない原因になってしまいます。

また、あれこれ質問されると、理解度テストのようになってしまい、子どもが絵本を楽しむことができなくなってしまいます。

絵本の読み聞かせにおいて、「理解できているか」は重要ではありません。パパ・ママと絵本を読む時間を楽しむことが重要です。

逆に、子どもから「これは何?」「あれは何だっけ?」「どういう意味?」と聞かれたら、教えてあげてください。

どうだった?面白かった?感想聞きすぎ

絵本を読み終わってすぐに、「どうだった?」「面白かった?」「何がよかった?」と感想を聞いていませんか?

絵本の読み聞かせにおいては、絵本の世界の余韻に浸ることも重要です。読後すぐに感想を聞くことで、子どもの空想の時間を邪魔してしまう可能性があります。

ただし、読後の感想については「感想を聞いたり、問いかけたりをして自分の考えや意見を話すようにしたほうが良い」という考え方もあります。

感想を聞くことは悪いことではありませんが、子どもによっては、感想を聞かれることで絵本を読むことを嫌いになってしまう場合もあります。

感想を聞く場合は、無理強いするのではなく、ちょっと質問してみる程度にしておくのがよいでしょう。

子どもから感想を話しはじめた場合は、しっかりと聞いてあげ、会話をしてあげてください。

絵本を通して、子どもにとって「楽しい時間」を作ることが一番の目的です。

躾のため、学びのため!親目線の絵本選び

この本は躾によい、この物語からは道徳が学べる、こんな視点で絵本を選んでいませんか?

親が躾や学びを目的で選んでいると、子どもは絵本を楽しむことができません。意外と親の下心を子どもは見抜いてしまうものです。

子どもは絵本からたくさんのものを学んでいます。学びの中身は、親が想定するものとは異なる場合もあります。

親が選んだ絵本を読むことは悪いことではありません。ですが、その絵本から何を学ぶか、何を感じるかは、子どもの自由です。親が無理強いしないようにしましょう。

またその本?子どものリクエスト拒否

「またその絵本?昨日も読んだじゃん」「これは2回目だからほかの絵本にして」と、子どものリクエストを拒否していませんか?

子どもは気に入った絵本を何度も読んでほしいと思うものです。何度も読んで欲しい絵本があるということは、「その絵本が好き」ということです。

「その絵本が好き」という気持ちをしっかりと育ててあげることで、「他の絵本も読んでみたい」「他の絵本も好き」という気持ちにつながっていくものです。

同じ絵本のリクエストは、本が好きになる第一歩です。その芽を親の都合で潰さないようにしましょう。

我が家で実践している、「子どもが本好きになる絵本の選び方」について紹介しているので、こちらの記事も参考にしてみてください。

初心者におすすめの絵本の選び方。図書館+本屋+サブスク(定期購読)で子どもが本好きになる 子どもに絵本の読み聞かせをしてあげたい! だけど、「どんな絵本を選べばいいか」と悩んで、探して、この記事に辿り着いた人もいるので...

まとめ

絵本の読み聞かせは、子どもにとてもよい効果があることは間違いありません。

しかし、間違った読み聞かせの方法をすることで子どもが「本嫌い」になってしまったら、効果がでなくなってしまいます。

この記事で紹介したようなNG行動をしていないか、チェックしてみてください。